NURO光で自前ルーターを使用する

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NURO光のONUのルーティング機能が気に入らなかったので、自前ルーターを使ったという話です。
NURO光の開通までの話について、よければこちらもご覧ください。

NURO光はじめました
引っ越しに伴い爆速と名高いNURO光の契約をしました。 プランは戸建てで NURO 光 G2 V です。 実際にインターネットが開通するまで様々な苦難があったので、ここではそれを記そうと思います。 結論から言うと、 申し込みから...

はじめに

NURO光の契約で我が家に来た ONU(SGP200W )にはルーティング機能に加え無線機能までついていました。

特にこだわりがない方であれば、ONUとは別に自前でルーターを用意する必要もなくなるので、嬉しい機能なのかもしれません。

しかし、一部の “ルーターのスペックは最強じゃないと..”, “VPN環境を構築したい”, “Wi-Fi6を使いたい”, “メッシュを組みたい” 勢にはこれらの機能は不要です。
「不要な機能ならオフにしてしまえばいいよね」と考えるのですが、このルーティング機能、厄介なことにオフにできないようです。(無線機能はオフにできます)
※ SGP200W はルーティング機能をオフにできないらしいです。ほかのルーターはわかりません。

ネットプロバイダが家庭内のルーティング機器を強制するのおかしくない?(オフにはできてよ)という想いもありつつ、
もともと自前ルーターを使う気満々だったし、セキュリティ面でよくない噂も聞くので、何か方法はないものかと調べました。
ありました。

自前ルーターを使う仕組み

自前ルーターで自宅のルーティングを行うにはDMZ(DeMilitarized Zone) という仕組みを利用します。
SGP200W に対して、自前ルーターをDMZに設定することで、SGP200W は 自前ルーターへの通信に干渉しなくなります。

自前ルーターから先に自宅のネットワークを構築することで、自宅のネットワークを自前ルーターの管轄にできるというわけです。

自前ルーターを使う手順

ここからは、実際に自前ルーターを使うまでに行った手順を説明します。
ONU は SGP200W、ルーターは NEC の Aterm WX6000HP です。

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SGP200Wとルーターをつなぐ

SGP200W のLANポート(TA 以外ならどれでもよい)とルーターの WANポート を LAN ケーブルで繋ぎます。

ルーターの WAN側 のMacアドレスを調べる

ルーターの WAN の Macアドレスを控える。
Mac アドレスはルーターにシールで貼ってあることが多いです。

SGP200W の設定を行う

設定画面にログイン

ブラウザで 192.168.1.1 と入力し、設定画面を開きます。

アカウント/パスワード を入れてログインします。
初期状態では、アカウント/パスワード はどちらも admin です。

ルーターのIPを固定する

ルーターのIPアドレスを固定します。
ページ上部の「LAN」を選択し、左にある「DHCPスタティックIP設定」を開きます。

右側の「新規作成」から設定を追加します。
「MACアドレス」に 「ルーターの WAN側 のMacアドレスを調べる」で控えた MACアドレスを入力します。
「IPアドレス」にはルーターのアドレスとして使いたい任意の値を指定します。

DMZの設定をする

DMZ の設定をします。

WAN名を控える

まず、DMZ の設定に必要な SGP200W の WAN名を控えます。
ページ上部の「ステータス」を選択し、左にある「WAN情報」を開きます。

IPv4情報 もしくは IPv6情報 に記載されている WAN名 を控えておきます。
※ IPv4情報/IPv6情報 の WAN名 はどちらも同じはずです。

ルーターへの転送設定を行う

SGP200W からルーターへの通信の転送設定をします。
ページ上部の「転送ルール」を選択し、左にある「DMZ設定」を開きます。

右側の「新規作成」から設定を追加します。
「WAN名」にWAN名を控えるで控えた値を入力、「DMZの有効化」を有効にし、「ホストアドレス」には 「ルーターのIPを固定する」で指定したルーターのアドレスを入力します。

WAN名 WAN名を控えるで控えた値
DMZの有効化 チェック
ホストアドレス 「ルーターのIPを固定する」で指定したルーターのアドレス

Wi-Fi機能を停止する

自前ルーターのWi-Fiを使うので、SGP200W のWi-Fi は必要ありません。
むしろ、余計なSSIDが目に入るのもうざいし、電波の干渉なども嫌なので、オフにしておきます。

ページ上部の「WLAN」を選択し、左にある「2.4G基本ネットワーク設定」を開きます。

「WLANの有効化」のチェックを外すことで、Wi-Fi機能がオフになります。
「5G基本ネットワーク設定」でも同様の操作を行います。

Wi-Fi 機能が停止されているかどうかは、SGP200W のランプで確認ができます。

おわりに

無事NUROの高速回線を利用しつつ、わけわからんルーターの縛りも受けることのない家庭内ネットワークの構築ができました。

今回の記事ではこちらの内容を参考にさせていただきました。
NURO光のONUにゲーミングルーター(他社ルーター)を接続する方法

※ なにか間違い等あればご指摘いただけると幸いです。
※ 本ページで記載した情報を用いて行う一切の行為、被った損害・損失に対して一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。

コメント

  1. goodomen より:

    参考にされているリンク先のサイトでは、WANのIPアドレスで設定していますが、本サイトでは任意のIPアドレスが設定されています。どちらが正しいのでしょうか?

    • sakananeko sakananeko より:

      参考サイトでは、この記事の「ルーターのIPを固定する」の操作を行っていません。
      つまり、自前ルーターのIPアドレス(WAN側のIPアドレス)を固定せずに、現在割り当てられているアドレスを指定しています。

      一方で、この記事では、自前ルーターのIPアドレス(WAN側のIPアドレス)を任意のアドレスに固定した上で、そのアドレスを指定しています。
      IPアドレスを固定している理由は、もし何かのタイミングで自前ルーターのIPが変わってDMZの転送が効かなくなったら面倒だからです。

      長々書きましたが、結論としてはどちらも正しいと思っています。

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